昨日はかなり忙しい一日でした.夕方5時に大阪に着き,8時を大阪に出発しました.

今日は大阪で森を発見しました.


その先に謎の建物がありました.

最後にこんなものを発見しました.

今日は発見だらけの一日でした.
またタイの人と話をしたのですが,タイでは多くの人がうなぎは嫌いだそうです.理由は生きているときの姿を見ると,とても食べる気にはならないそうです.納得しました.
電車の中で

世界の大学危機―新しい大学像を求めて (中公新書)

世界の大学危機―新しい大学像を求めて (中公新書)

を読みました.タイトル負けする内容かと思いきやかなりためになることがたくさん書かれていました.

  • ドイツの大学

ドイツの大学では成績に関わらず,自由に大学を選択できます.大学で教えられる内容はどこも同じなのでこのようなことが実現可能です.また日本に見られる大学名の違いによるブラント意識はドイツには存在しません.よって教育機会においては公平性が保たれています.しかし近年ではエリートキャンパスの構築が連邦レベルで議論されています.

  • フランスの大学

フランスの大学は「ポチョムキン大学(大衆大学)」と「グランゼコール(Grandes Ecoles)」に分かれています.
グランゼコールはエリート養成機関です.そこに入学するにはグランゼコール準備学級に入学することが必須で,入学後は「月曜日から土曜日まで,朝8時から夕方7時まで,時間割が詰まっている」,また「この2年間,外の世界と関わる時間は一切ない」ようです.フランスではエリートになるにもそれなりの訓練がなされています.この教育課程についての是非は意見が分かれるところですが,このような事実が存在するということは確かです.
また興味深かったのが,フランスは成績だけでその後の進路が決まるという,いわば公平な競争原理が働いているにもかかわらず,社会階層に固定化が見られるようです.労働者階級出身でも自らの努力でグランゼコールに入学することが可能な機会均等(グランゼコールの学生は国家公務員として給与が支給されます)が実現されています.しかし実際にグランゼコールに入学してくる人は,高級官僚,企業経営者,政治家といった家庭の出身者が多いようです.
私の見解では,労働者階級出身者はエリートコースに魅力を見い出しながらも,それをそれほど現実味を帯びたトピックとしてとらえていないのではないかと思いました.実際に行動に移す人が少なく,労働者階級における優秀な人が,年齢の早い段階で自分のおかれている現状に満足してしまうのではないでしょうか.あまり社会階層に対して固執し,わざわざグランゼコールを目指して勉強に励むなどという気持ち自体が,年齢を経るにつれ,なくなっていくのではないかと思いした.そうでなく,労働者階級の中で向上心を持ち,現実に行動に移す人が多くいるのであれば,簡単に出身階層の固定化は回避されると思います.この本を読んで,フランスの実際の教育現場を一度見てみたいと思いました.