情熱大陸で実際に認知症にかかった人への取材をしていました.その中で印象的だったのが,講演で文章を読み上げているときの表情でした.書かれている文章についても,もう思い出せないらしく,片言の日本語になっていました.しかし母さん(妻)の話になると,目に涙を浮かべていました.母さんが自分の記憶からいなくなるのが一番つらいと.母さんの存在だけは覚えていました.ほかの事は何が書かれているのかさえわからなくとも,母さんに関する文章だけは,理解すると共に,思い出せるようでした.