明日は大学で大阪大学大学院国際公共政策研究科の松繁先生の基調講演があるので楽しみです.テーマは「キャリア教育の効果をどう把握すればよいのか」です.例えば法科大学院での教育効果を測るときに,ある大学院から弁護士なった学生の割合をその大学院におけるキャリア教育の効果の基準と考えるのか,それとも弁護士となったあとにどれだけ実際に活躍している人が多いかを基準とするのかなど,効果の測定は難しい問題だと思います.
実際に出席してきました.一番強く感じたことは,やはり産業界と高等教育機関にはかなりの隔たりがあるということでした.パネリストに対して質問をする時間になったとき,今日の講演を聞きに来てたある民間企業の社員の方は息を荒げて,高等教育の問題点を,「おれは,・・・おれは,・・・.」と熱く語っていました.大学と企業がもっと歩み寄らなければならないときが来たなと感じました.お互いにいい影響を与え合わなければ,まさに大学の存在意義が失われてしまいそうです.
松繁先生は相変わらず的確に物事をずばっとするどく分析し,発言していました.非常に説得力があり,かつわかりやすかったので,見習わなければならないと思いました.最後に「来るんじゃなかった.」と一言漏らしていました.真実かどうかはわかりませんでした.